オーストラリア火事が起きている森林はまさにコアラの生息地で、1万5000〜28000頭のコアラが生息している。
過去に例がない規模の自然火災のため正確な被害値は不明だが、ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州で合わせて最最大で8000頭以上が死んだのではと予想されている。
なぜコアラがこんなに犠牲になっているのか?
コアラを見つけ出すよう訓練された犬を使い、コアラだけでなく野生動物を救出する活動に当たっている。
オーストラリア火事でコアラが死んでいる理由
- 動きが遅く逃げ遅れる
- ユーカリの木が火災を加速させる
- 大火災が酸素を奪い窒息
まずコアラは動きが遅い。
次に木の高いところを目指して登り始める習性があるのも、逃げ遅れ死亡する原因の一つだ。コアラは火事が起きると木の高いところを目指す。当然火事の規模が大きくなってからでは逃げられない。
そして大火災で酸素が急激に奪われるので窒息して死亡することもある。
皮肉なことに火事を助長しているのが実はコアラの食べ物であるユーカリなのだ。ユーカリが火事の原因にもなっている。
毛皮に火がついたコアラが混乱状態になり、自ら火事の中に向かっていくシーンが動画になっている。幸いこのコアラは近くにいた女性が救助したことで一命をとりとめ病院で治療されている。食事はとれるらしいが死ぬ可能性が半分くらいあるという。
火災で生態系の状況が変わる
火災で植物が焼失することで植物の分布バランスが変わる。
既存の植物が減ることで、これまでにない別の種が急速に生い茂る可能性がある。
そしてこれまであった植物が食物連鎖から消えると、様々な動物の食料に影響を与える。
草食動物が火災を生き延びても餓死するかもしれない。
火事から生き残ったが食べるものが無い……という状況になっている。
また動物の生息バランスが変われば他の動物にも影響を与える。
というのも生物は他の生物を食べて生きているからだ。
AがBを食べ、BをCが食べ、CをDが食べというようにして生態系が成り立っている。
その生態系が一つ抜けるだけでも他の動物に与える影響は非常に大きい。
火事をキッカケにオーストラリアの生態系がこれまでと大きく変わる可能性があるのだ
コアラのマーチ募金
今回の自然火災で募金が行われているが、それとは別にロッテコアラのマーチは「オーストラリア・コアラ基金」に参加している。
こちらから募金に参加することでもオーストラリアのコアラを救うことができる。
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